松田昌也、新田哲史、角拓哉
17日午前9時半ごろ、北海道夕張市の清水沢浄水場で、「排水管の埋設作業中に土砂が崩れ、作業員2人が埋まった」と119番通報があった。道警によると、同市沼ノ沢の会社員藤井勝秋さん(75)の死亡が確認された。会社員男性(39)は命に別条がないという。道警は安全管理が適切だったかなどを調べている。
道警によると、作業員3人が重機で地面を掘削しながら排水管の埋設作業をしていた。藤井さんと39歳の男性が掘削した場所に降りて作業をしていたところ、壁面の土砂が崩れた。救出される際、藤井さんはわきの下まで土砂に埋まった状態だったという。
清水沢浄水場は夕張市が所有し、市が管理する取水用の清水の沢ダムの約30メートル下流にある。市土木水道課などによると、市の水道事業には2012年春、公的施設の建設や維持管理などに民間の資金や技術を活用する「PFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)」事業が導入された。
受託した日立製作所など3社が出資して設立した「ゆうばり麗水」が、老朽化した清水沢浄水場など2カ所を建て替え、運転・管理を担ってきた。PFI事業導入の背景には、炭鉱閉山による人口減少に伴い、水道事業の規模を縮小しながら維持することがあった。北海道内では初の水道のPFI事業だった。
厚生労働省によると、人口減…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル